授乳中の母親が苦しむ乳腺炎

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地獄の苦しみを味わうと人から聞き、絶対になりたくない、と高価なハーブティーを飲みながら過ごした1年間。特にトラブルもなく、私は乳腺炎とは無縁なのね、と完全に言って油断しておりました。

そんなある土曜の朝、左の胸がいつもよりも張っている気がしました。土曜日はいつも上の娘のお稽古事の日。ピアノとスイミングに連れて行くため、バタバタと慌ただしく時間が過ぎます。

私は左胸に違和感を感じながらも、急いで息子に離乳食を食べさせてからピアノ教室へ向かいました。

1時間のレッスンの間、息子をロビーであやしながら娘を待ちます。30分経った頃、息子がグズリ出したので空き教室を借りて授乳することにしました。

右胸の授乳を終え、左胸の授乳をしようとしたその時です。思わず「ヴッ」と叫んで息が止まるほどの激痛が走りました。いつもなら授乳後にはスッキリする胸が風船のように膨れ上がっています。指で押して圧を抜こうとしましたが、少し触れるだけでも痛くてたまりません。腺が詰まってしまったのでしょう。

おいおい、これどうしよう・・・ズキズキと痛む胸に憂うつな気分になりながら、何とか2つ目のお稽古事の終わりまで耐えました。

一体私が何をしたと言うのでしょう。どうしてこんな目に合わなければならないのでしょう。と頭の中で自分に問いかけます。いや、待てよ、昨日餅を食べたからかも。あ、それからチョコレートも。昨日の私のオオバカモノ!

家に着いてからも一向に治る気配はありません。左胸からお乳をもらえない息子はグズグズと不機嫌になります。ごめんよ、ごめん。文句なら昨日の母さんに言っておくれ。

こんな日に限って夫は出張で帰って来ません。一体全体どうしたものか・・・。とにかく左胸が痛くて痛くて。夕飯の支度も出来そうにないので、宅配ピザを注文しました。一切れ位なら食べられるかな?なんてバカなことを思いつつ。

ピザが届く頃には左胸のズキズキは頂点に達していました。出産の時の陣痛の方がまだマシだと思えました。食欲なんて一切ありません。

「神様~!助けて下さい~!」

困った時の神頼み。困った時だけ神頼み。もう必死です。手を合わせて宙を仰ぎます。神様を探して、掲示板にも書き込みました。

ええい、もうどうにでもなれ!

気が狂ったようにパンパンに張った左胸を掴んでみました。と、その時です。詰まっていた腺が圧に耐えかねたのでしょうか。1つの場所からピューっとお乳が吹き出して段々楽になったのです。

「神様!ありがとうございます!もう2度と餅もチョコも食べません」 

こんなに神様に感謝したことはなかったかもしれません。

もうあんな思いはしたくない、と即日断乳を決行した私でした。